コラム

ユッカ属のあれこれ、いろんな仲間。

防犯用のユッカ - レクルウィフォリア, グロリオサ,

日本にユッカ属が入ってきたのは明治期から。日本の気候に比較的合ったものが輸入され始めます。中でも「君が代蘭」と「厚葉君が代蘭」の和名で呼ばれる、レクルウィフォリアとグロリオサが代表的。この種は年に2回、春と秋に開花し、洋式庭園のための庭木として用いられたほか、鋭い棘を備えた剣状の厚い葉に注目して、通り抜け禁止・防犯用に一般家庭に広まりました。派出所の前に植えたところも多い、ドロボウ除けの木です。

学校の庭や、公園などでも良く見かけますよ。

ひるがえって、エレファンティペス

エレファンティペスは棘が小さく、柔らかな形質から観葉樹に選ばれたが、日の下で乾燥気味に育てれば、鋭く硬い、立派なのこぎり状の葉になります。人が頻繁に通る傍に置くのなら、すこし軟弱気味に育てるのが良いかもしれません。

薬効のあるユッカ - ?

<ご注意!>「薬になる植物」とは「量を過てば毒になる植物」です。用法用量、緊急時の手当てさえ不明な上に、手に入るのは園芸品種です。安易に口にするのは大変危険です。

ユッカ属の原産地である南北アメリカ大陸では、ネイティブアメリカンたちが炎症を治す薬として用いてきたそうだ。関節炎やリウマチの痛みを取る薬として、注目されてきた。消炎作用と殺菌効果があるらしい。サポニンという天然ステロイドが注目されている。

ユッカ抽出物は、ステロイドの常用を避ける為の一時的な代替物として医療に用いられる他、ダイエット用健康食品や防腐剤、農業用の土壌改良剤としても使われる。google検索でペット用品が数多くHitする所を見ると、人間用として評価が定まるには、まだ時間が掛かるのかもしれない。

参考>google: ユッカ サポニン 消炎
ペットケア専門店「エンジェルズハート」内、解説ページ